実践編①では4.転圧まで書きましたのでココでは型枠設置から解体まで書いていきたいと思います。
- 計画
- 掘削
- 砕石投入
- 転圧
- 型枠製作、設置
- ワイヤーメッシュ敷設
- 生コン投入
- 型枠解体
では上記の5.から説明していきます。
型枠を製作、設置しよう。

まずは型枠を製作していく事から作業を進めていきます。
上の画像はコンパネを12cmの寸法で縦に切った簡易的な型枠です。
コンパネも型枠大工さんが使うような立派な物ではなく安いコンパネです。
作りも非常に簡単で隣り合うコンパネ同士を適当に切ったコンパネで繋ぎ合わせていったものです。

画像は別の部分の型枠ですが作り方はこのような感じです。
更にコンクリートの重みで型枠が、たわんでしまわないように実際に施工する際には45×45の角材で裏から補強しております。
実際多少はたわむのですが許容範囲に収まる程度には仕上がります。
気になる方は更に補強を入れて頂ければ問題ないかと思います。

上の画像は面木というものを施した型枠です。
コレを型枠の上面に施しておくと型枠を外した際コンクリートの角が斜め45度になった状態で固まるので見栄えも良く安全にも繋がるので施工しておいた方が良いかと思われます。

画像は別の型枠の画像を流用したものですがご了承下さい。
上の画像の様に転圧した砕石の上に型枠を置き更に水平器を置きます。
これで一辺ずつキッチリと水平を確認していきます。
こうする事で型枠の上部までコンクリートを流し込めば出来上がった時には水平が出ているというわけです。
水平がでた後は40cm程度に切断した鉄筋を杭に見立てて30cm程度、打ち込んだら針金で縛って固定します。
型枠の固定が完了したら次の工程に進んでいきます。
ワイヤーメッシュを設置しよう!

ワイヤーメッシュとは細い丸棒を格子状にした駐車場等の基礎に使用するものです。
メモ
ワイヤーメッシュや鉄筋の役割を簡単に解説致します。
コンクリートの性質として圧縮には強いのですが、引っ張る力には弱いという特徴があります。
そんなコンクリートの弱い特徴をカバーするのが引っ張る力に強い鉄筋の役割です。
更にコンクリートはアルカリ性ですので鉄筋が錆にくくなる為、鉄筋の役割を長期間維持してくれるというわけです。
では施工の説明をしていきます。
先ずはテキトーにワイヤーメッシュを配置します。
ちなみに画像は鉄骨基礎ではなく別の場所の物です。
黒い四角いのはサイコロといって置き方を変える事で高さを変える事が出来る物です。
このサイコロはかなり重要でワイヤーメッシュを施工する際は必ず配置しなければなりません。
なぜならワイヤーメッシュは砕石の上にそのまま置いても何の意味もありません。
鉄筋にしてもメッシュにしても打ち込むコンクリートの丁度真ん中あたりにくるように施工する必要があります。
こうする事でメッシュ、鉄筋がコンクリートにしっかり包まれる様になり錆るリスクを最大限回避出来ます。
次にサイコロの上にメッシュを配置したらメッシュ同士がズレないように結束もしくは溶接にて点付けしていきます。

ちなみにサイコロの間隔は出来るだけ狭い方が生コンを流す際にメッシュの上を歩く時沈み込みが少なくなります。
上記の画像の状態まで施工が完了したら次のステップに進みます。
生コンを打とう!

画像はアプローチの土間打ちを行った時のものです。
生コンは自分で練って打つのは少量ならアリですが1立米ともなれば約2.3tにもなりますので途方もない量です。
ですので基本的には生コン屋さんに配達を依頼しましょう。
配合などもよくわからない場合お任せすればプロの豊富な知識で対処して貰えると思います。
用意する物としてはコテ、ゴムハンマー、角スコップ、剣スコップ、深型1輪車、1m程度の鉄筋、トンボがあれば一先ずは問題ないかとおもいます。
実際に作業する際は時間の余裕を持って作業しましょう。
型枠やメッシュ配筋、道具の準備は打ち込み前日には必ず終わらせおきましょう。
生コンは生と書いてある通り生ものです。
時間をかけ過ぎてしまうと品質が悪いまま硬化してしまい取り返しのつかない事態に陥りますので十分に注意しましょう。
最初に流し込む場所を決めそこまでの経路を事前に考えて置きましょう。

このように経路を計画したら沈んで足を取られてしまわないように道を用意します。
ねこ車は生コンを積載すると非常に重たくなります。
ですので出来れば画像のように鉄板を使用するのが1番良いのですが用意するのが難しいと思うのでコンパネを二重にするなどして対策を行なって下さい。
生コン打ち込み時の注意点として型枠の角や底までしっかり打ち込めるように鉄筋でしっかり突き型枠をゴムハンマーで叩いて下さい。
これは生コンの流動性を利用し叩く振動や突く上下運動で隙間にもキッチリとコンクリートを行き渡らせる事が出来ます。
コテで慣らす際はなるべく素早く生コンが硬くなる前に左官作業をしていく必要があります。
コツとしては軽く撫でるように薄く引き伸ばしていくような感じです。
全体的に慣らしたら、また最初に慣らした部分をコテで叩き水分を出し薄く引き伸ばすように慣らす。
コレを繰り返し出てくる水分が少なくなり段差やスジが目立たなくなったら完成です。

打ち込みが完了した状態です。
完全に固まるまで約1週間は放置した方が良いです。
実際には季節に合わせて散水やシートで覆うなどする必要がありますがdiyですので納得いく所で手を打ちましょう。
型枠を解体しよう!
ここでまさかの型枠を外した画像を忘れるという失態…。
ただ実際には型枠を解体する事は非常に簡単でコンパネをバールやハンマーで剥がすだけです。
使い終わった型枠は面木や釘を外し保存しておけば2〜3回は使えます。
まとめ
長く書いてしまいましたがコレで鉄骨基礎実践編は終了です。
我流でもこのように計画と手順を考えて実行に移せば難しいものではありません。
ただし非常に体力を使います…生コン打ちは体力との戦いと言っても過言ではありません。
時間を使い過ぎると固まってしまい取り返しのつかない事になってしまいますし適当に施工してしまうと強度も出ません。
ですが節約的な面からみればかなりの効果を発揮します。
実際コンクリートの打ち込みを業者に頼むとかなりの額の請求書がきます…diyでやる価値は十分過ぎるほどです。
では次回からようやく鉄骨小屋の製作に取り掛かっていきます。